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元OYR・大迫ウェイン・ツトムさんと”Go For Broke”記念切手

Aki Takada OYR, カリフォルニア大学, 切手, 卒業生, 同窓生, 留学生 2月 26, 2021

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ウェインさんとご家族(2020年、カリフォルニア州ガーデングローブにて)

大迫ウェイン・ツトムさんは、1990年から1991年にかけて、カリフォルニア大学リバーサイド校からの交換留学生(OYR)としてICUで過ごしました。教職を経て、現在はカリフォルニア州オレンジ郡で、アウトドア用品を扱うRecreational Equipment, Inc.に勤務しています。2006年からは、第二次世界大戦で米軍に志願した日系人兵士を記念する”Go For Broke”切手の発行を求めるStamp Our Storyキャンペーンに、コーディネーター兼共同代表として関わってきました。ICUコミュニティによる支援も手伝って、今年この記念切手が発行されることになりました。大迫さんは現在、両親の戦争体験に関する本を執筆しています。大迫さんに、記念切手の発行の背景についてご寄稿いただきました。


「頑張って」精神と2021年”Go for Broke”記念切手発行
大迫ウェイン・ツトム

「頑張って!」

 1991年、ICUの寮対抗サッカー試合で、仲間がそう叫びました。ICUにOYRとして留学した日系三世の私は、当時日本語の語彙が少なく、この言葉を知りませんでした。

 30年経った今でも、寒さの中、トレーニングで桜の木が並ぶ「滑走路」を走りながら、寮の仲間がかけてくれた「頑張って」という言葉と、それに込められた思いに鼓舞されたことを思い出します。「頑張って」の精神は、自分のルーツへの誇りを呼び覚ましてくれ、それが今年発行される特別な記念切手へと繋がりました。

ICUの「滑走路」近くを走る第二男子寮生たち(1991年)

 「頑張って」の意味を最初に説明してくださったのは、ICUのジャクリーン・ワシレウスキ先生(コミュニケーション学)と、尾崎久美子先生(日本語学)でした。お二人の教えは、本館や天文台通りを遥かに超え、太平洋を渡ってカリフォルニアまで私と共にやってきました。2006年、日系社会の活動家としてボランティアを始めた、以来15年間、ある切手の発行をアメリカ政府に求める運動を続ける中で、この言葉の意味をより深く理解するようになりました。

 米国郵政公社には、毎年3万件以上の記念切手のアイディアが寄せられます。そのうち、採用されるのはほんの一握りです。これまで、アジア系アメリカ人に関する切手が発行されたケースはほとんどありませんでした。教育者として勤務していた時、第二次世界大戦で戦った日系二世の兵士たちを称える切手の発行を郵政公社に要請する手紙が友人から回ってきました。これを見た時、私の胸は弾みました。

第二男子寮の前で(1991年)

 日系人兵士の歴史は、私の家族の歴史と深い関わりがあります。私の両親は、戦時中はまだ子供でしたが、3年間日系人収容所で過ごしました。両親の家族は、違法なことは何もしていないにもかかわらず、日系人だというだけで日本に忠誠心があるとみなされ、国内のアジア人差別もあり、収容されるに至りました。当時の大統領は彼らから市民権を剥奪し、「敵性外国人」のレッテルを貼りました。12万以上の日系人が収容所に送られましたが、有刺鉄線に囲まれながらも、私の家族をはじめ、一部の人々が立ち上がりました。

 政府による弾圧にもかかわらず、驚いたことに3万3千以上の日系人が米軍に志願しました。自分たちの命をかけて、アメリカに忠誠を誓ったのです。その中には、私の家族や縁者も十数名含まれていました。二世たちには、秘密兵器がありました。それが「頑張って」の精神です。

 ”Go For Broke Soldiers”と呼ばれた二世兵士たちは、日系人だけで構成する陸軍第100歩兵大隊及び第442連隊戦闘団、情報部、陸軍婦人部隊、看護士団に配属されました。私の親戚1名を含む800人以上が戦死しました。彼らは勇敢に戦い、何千という勲章を受章しました。陸軍最高の名誉である栄誉章(Medal of Honor)の受章者も21人いました。2010年には、共和・民主両党の議員が、合衆国議会が文民に授与する最高位の勲章である議会名誉黄金勲章を、日系人兵士たちに授章しました。

Go For Broke切手

 “Go For Broke”は日系ハワイ州民の言葉で、困難を乗り越え、「全力を尽くす」という意味で、第100歩兵部隊と第442連隊戦闘団のモットーとなり、出陣する時の喊声になりました。今では、従軍したすべての日系人を指す言葉となり、彼らが日本人の両親から受け継ぎ、アメリカで体現した「頑張って」精神を表しています。この精神は、海外の敵だけでなく、自国における人種差別と闘い、乗り越える上でも、日系人を勇気づけました。

 記念切手の発行を求める運動は、アメリカをはじめ、フランスや日本でも、多くの方にご支援いただきました。山田淳元サンフランシスコ総領事及び平木場弘人元デンバー総領事が、支持を表明する手紙を書いてくださり、ICUの教員や同窓生は署名活動を行ってくださいました。ワシレウスキ先生には、運動の初期段階から励ましのお言葉やアドバイスをいただき、特別お世話になりました。

 昨年11月、アメリカ政府は、2021年に”Go For Broke”日系人兵士記念切手を発行することを発表しました。多数のハワイ出身の日系人が従軍しましたが、切手には、ハワイ州ニノレ出身のシロク「ホワイティ」ヤマモトさんの姿が印刷されています。この記念切手を見かけられたら、その背景と、心意気を思い起こしてください。ありがとうございます!

 

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