ジャパンオフィスがC-Week関連イベントを開催
4月に1周年を迎えたJICUF日本オフィスが、ICUのC-Weekに合わせて3つのイベントを開催しました。
春のコミュニティ・イベント
JICUFでは学年や学部、入学時期、職務を超えて交流を深めることを目的として、学部生・大学院生・教職員の誰でも参加できるコミュニティ・イベントを学期ごとに開催しています。5/15(木)午後6時からカフェテリアにて開催されたコミュニティ・イベントには40数名が参加、皆でピザを食べながら楽しく2時間余りを過ごしました。
コミュニティ・イベントでは幾つかのテーブルに別れて自己紹介をしつつ、用意された質問に答えて親交を深めます。今回はC-Weekの前週に開催されたため、二つの質問「あなたにとって信じるってなんですか?」「最初に出会った宗教と、受けた影響は?」が出されました。信仰を持っている人、興味がある人、疑問を持っている人、今までは興味が無かったけれどICU生になったことで変化を感じている人など、様々な人が気さくに、そして活発に意見交換を行う、素晴らしい機会となりました。
次回のコミュニティ・イベントは秋学期に「スポーツナイト」を開催予定です。お楽しみに!
コミュニティイベントの写真:小林洋介
ゴスペル・ワークショップ
JICUFは今年初めてC-Weekに参加、二つのイベントを開催しました。一つ目は「ゴスペル・ワークショップ」です。大阪と東京を拠点に活動しているゴスペルシンガーでThe Faith Mass Choirを率いる四十万(しじま)勝之氏をインストラクターに迎え、約3時間のワークショップを行いました。
1曲目はアップテンポの「Freedom」、2曲目はややスローな「You Deserve It」。どちらも歌詞カードのみで楽譜は無し、四十万氏のリードに従ってアルト・テナー・ソプラノがメロディーをフォローし、リズムを刻みます。短い時間ながら、徐々にハーモニーが整い、最後には全員が全身でゴスペルを唄いあげて、感動的な仕上がりになりました。
ゴスペルワークショップの写真:後藤夕
ワークショップの途中、四十万氏がゴスペルの背景や自身のゴスペルとの出会いと洗礼を受けるに至る経緯を話してくださり、とても内容の濃いワークショップになりました。
四十万氏と共にリードしてくださったりつ子さん、田邊裕子さん、そして色々な意味で協力してくれたICUゴスペルクワイヤ、クラムジーの皆さん、ありがとうございました!
映画「存在のない子供たち」上映会とディスカッション
二つ目のイベントは映画上映会とディスカッションでした。「存在のない子供たち」はレバノンの女性監督ナディーン・ラバキーが、12歳の少年の目線を通し、中東の貧困・移民問題を抉り出した人間ドラマ。スラムに生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために法的には社会に存在すらしていないため、学校に通えず、兄妹達と路上で物を売って日々を過ごしている。主人公を演じる少年は実際にシリア難民で、その他の出演者も役柄に近い背景を持ち、フィクションながら限りなくドキュメンタリーに近い映画と称される。
上映後のディスカッションに参加した学生達は、重い内容に当初は言葉数が少なかったものの、この映画を観たことでこれまでの価値観が変わった、このような社会問題を是正するために自分に何ができるのか、ボランティア活動に参加したとして、それは単なる自己満足にならないだろうか、など真摯な感想をシェアしてくれました。