2025年オスマー・リサーチ・フェローシップ春のワークショップでコミュニティを育む
三鷹市、日本 – 2025年6月7日(土)、JICUFはオスマー・リサーチ・フェローの第1期生を集め、ICUキャンパスにて春の集中ワークショップを開催しました。 オスマー・リサーチ・フェローシップは、ICU生が夏休みを利用して独自の研究プロジェクトを実施するための資金を提供するもので (フェローシップの詳細はこちら)、このワークショップでは、JICUFが学生の研究資金を支援するだけでなく、新進気鋭の研究者の支援ネットワーク育成にも注力していることが示されました。
イベントはJICUFプログラム・マネージャーのフェルナンド・ロハス氏によるJICUFとICUの長年のパートナーシップを讃える歓迎の挨拶で開始しました。ロハス氏が「 これはJICUFのプログラムであると同時に、ICUというユニークで学際的な環境でしか実現できないプログラムです」と述べたのに続き、 ICUリベラルアーツ学部長の生駒夏実教授がJICUFの学生研究支援に謝辞を述べ、オスマー・フェローの第一期生を祝福し、彼らが模範となることで後に続く学生を鼓舞し、導くことができるまたとない機会であるとしました。
リベラルアーツ学部長の生駒夏実教授 (撮影:小林洋介)
オスマー・フェローシップは寛大な経済的支援を提供しますが、この日のプログラムは「つながり」と「仲間同士の関わり」に焦点を当てたものでした。 歓迎の挨拶に続き、最近のICU卒業生でJICUFの助成金受給者でもあるジャニス・タンさん、ベン・オルトさん、エミ・ウェイさん、マリヤ・ジャリックさんが、パネルディスカッションと質疑応答セッションで、それぞれの研究について語りました。 パネリストたちは、物事が計画通りに進まない時は柔軟に対応するだけでなく、新しい視点を持つことの重要性を強調しました。
ワークショップのパネリストたち。 左から マリヤ・ジャリック(ID 2022)、ベン・オルト(ID 2025)、シアウ・エン・ジャニス・タン – モデレーター(GS 2022)、エミ・ウェイ(ID 2019、GS 2020)(撮影:小林洋介)
ワークショップの中心は、フィードバックセッションでした。 フェローたちは小グループに分かれ、互いの研究計画書を発表し、議論しました。 この形式は、自分の研究分野外の学生からの新鮮な視点を得ることで、アイデアを洗練させ、研究をより身近なものにするために設計されました。 参加者の一人は、このワークショップが「普段キャンパスですれ違うだけの学生とつながる機会を与えてくれた」素晴らしい経験だと語り、別の参加者は、「グループの仲間から質問されたことにより、自分の研究をよりシンプルな言葉で考え、専門用語を避けるのに役立った」と述べました。
4~5人の小グループに分かれてディスカッションを行うフェロー。 現在留学中のフェロー数名も電話会議を通じて参加した。
イベントの締めくくりにはイブニング・レセプションが同窓会館で行われました。 レセプションでは、JICUF助成金委員会委員長のマチ・ディルワース博士による基調講演が行われ、ICU卒業後の自身の研究の旅から得た洞察をシェアしました。 ディルワース博士は、ICUは既にフェロー達に人生における確かな基盤を与えているとしつつ、 第一に、フェローは複数のメンターを探すべきで、メンターが来るのを待つのではなく、積極的に探すべきであること。 第二に、研究生活にはある程度の運も必要だが、チャンスが訪れたときにそれを生かすための準備と心構えは常にしておくべきこと、2つのアドバイスを提供しました。
マチ・ディルワース博士の研究の道のりについての話に熱心に耳を傾けるフェローとICU教員たち (撮影:小林洋介)
ワークショップ終了時に2025年オスマー・リサーチ・フェロー達は、より結束力の強い、協力し合うコミュニティとなって解散しました。 参加者の一人は、「このワークショップが自分にとって価値があるものかどうか懐疑的でしたが、実際に同じ志を持つ人たちと出会うことができて、素晴らしいネットワーキングの機会となりました。」と語ってくれました。この夏の研究の成果が、秋に開催されるフォローアップ集会で発表されるのを楽しみにしています。