SSI奨学生アメットさんがICUを卒業

アメット・アルハドバンさんは、2021年にシリア人学生イニシアチブ(SSI)を通して、JICUFとICUから奨学金を受賞しました。受賞時期が新型コロナウィルスの世界的流行に重なったため、入学を半年遅らせて、2022年春に教養学部に入学しました。今月無事卒業を迎えるにあたって、アメットさんにこれまでの4年間を振り返ってもらいました。
私の名前はアメット・アルハドバンです。私は難民の背景を持ち、2022年にJICUFのシリア人学生イニシアティブ(SSI)の奨学生に選ばれたことを大変光栄に思っています。それ以前はトルコで7年間暮らし、仕事にも就いていました。なぜすべてを手放し、SSIに応募して日本に移住し、学業を続けることを選んだのかと疑問に思う方もいるかもしれません。その理由は向上心です。私は常に教育が人生においてなくてはならないものと信じており、若い頃から少なくとも一度は日本を訪れてみたいと考えていました。ICUでの学びを終えようとしている今、日本に初めて到着した日から自分がどれほど変わったのかを振り返っています。

この4年間、多くの有意義な経験をしてきました。中でも特に印象に残っているのは、2024年秋のICU祭で、JICUF主催のイベント、「インターナショナル・デー」に参加したことです。そこでは自分の文化や言語を紹介し、伝統料理を振る舞う機会を得ました。同時に、さまざまな文化に触れ、多様な背景を持つ人々と交流することもできました。ICUでは学問的な交流は日常的に行われていますが、このように開かれた場で文化交流を体験できたことは、特に意義深いものでした。それは、人と対話し、理解し合い、相互に尊重することの大切さを改めて感じさせてくれました。
ICUでの時間は多くの貴重な経験に満ちていましたが、同時に私の成長につながる困難もありました。多くの授業を日本語で受けるためには継続的な努力が必要でしたが、それは自信を持ってコミュニケーションを取り、アカデミックな議論に積極的に参加できるよう、日本語能力を向上させる原動力となりました。また、家族とのつながりや人との関係を大切にする環境で育った私にとって、親しい人から離れた場での生活に適応することは当初は難しく感じられました。しかし、時間が経つにつれてここでも大切な人間関係を築き、徐々に自分の居場所を見つけることができました。
卒業後、私は日本にとどまり、社会人としての生活を始める予定です。日本の企業から内定をいただき、それを受けることにしました。ICUでの経験を通じて、教育を受け、成長し続けることの重要性を実感することができました。数年間実務経験を積んだ後、働きながら修士号の取得を目指したいと考えています。そして長期的には、これまでに得た知識や経験を生かし、母国であるシリアを含めて、私を必要とする社会に貢献したいと考えています。
アメットさん、ご卒業おめでとうございます!これからのご活躍をお祈りしています。
